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日本料理の最高峰、吉兆の創業者湯木貞一の90歳の卒寿を記念して刊行された豪華本、【卒寿 白吉兆】です。布製の堅牢な箱に収められています。 湯木貞一が心血を注いで作り上げた懐石料理の魅力を余すところ無く収録した限定版の豪華本です。 写真は入江泰吉撮影です。 バカラや魯山人など吉兆所蔵の名品もふんだんに使われていて、写真を見ているだけでも十分楽しめます。 平成3年刊行の初版本で湯木貞一の肉筆サインと落款入りです。 新品ではなく結構古い写真集で著者サインページのかるいしみなど経年の変化はございますが全般的な東京都からクロネコヤマト宅急便で発送予定です。
著者/湯木貞一写真/入江泰吉出版社名:主婦の友社
発行年月:1991年06月
ISBNコード:4-07-935044-9
287ページ外箱サイズ 縦39cm横28.5㎝厚さ5㎝。
販売価格: 湯木貞一 ゆき・ていいち
明治三十四年(1901)、神戸の料理屋「中現長」の長男に生まれ、十五歳から料理修行を始める。二十四歳のとき、松平不味の「茶会記」で、懐石に出会い、感動を受けて、料理を一生の仕事と定めた。
昭和五年(1930)に大阪で「御鯛茶処 吉兆」を開店。現在の「吉兆」グループの創業である。茶の湯の真情に根ざした料理は、季節を味わい、しつらえの演出が工夫され、「日本料理界は吉兆という風が吹いている」ともいわれた。その味と趣向を極め、気品のある日本料理は世界に誇るものとして、湯木は「世界の名物 日本料理」を標榜していた。
戦後間もなく、すでにベーコンや牛肉、アスパラガスなどの新しい素材を取り入れ、松花堂弁当を考案するなど、つねに創造をつづけた。その一方で、「食の基本と最高の料理は家庭にある」とし、『暮らしの手帳』誌上の約二十年にわたる連載で「吉兆の手のうちも、洗いざらい」披露して、日本料理をまもり育てようと努めた。湯木の美意識の発露である美術品収集も有名で、茶の湯の道具を中心とした作品は「湯木美術館」に所蔵、公開されている。
昭和六十三年(1988)、料理界では初めての文化功労者の顕彰を受けた。
平成九年(1997)、逝去。享年九十五歳。

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