「無冤録述」は日本初の法医学書であり、江戸時代の犯罪捜査の場で活用された検屍マニュアルです。1308年に元朝で編纂された「無冤録」という書物が、元文元(1736)年に河合尚久によって和訳され、「無冤録述」として流通しました。題名には、「冤罪を無くすために真実を見抜く」という理念が込められています。上下巻の二冊組で、上巻：人体の各部位の名称、検屍の心構えなど、下巻：多種多様な死因やそれらの特徴などが詳細に取り上げられています。事件現場での注意事項、自殺と他殺の偽装を見分けるポイント、死体の特徴を見極めた上での死亡推定時間の割り出しなどなど、時代劇で見覚えのある要素が満載。指紋鑑定もDNA鑑定もない江戸時代、与力や同心は捜査にあたってこの本を参考にしていました。いわば現代の法医学モノのドラマの、原点中の原点ともいえる書物ですね。
この「無冤録述」を片手に難事件に挑む北町奉行所の同心・北沢彦太郎と、絵師・お月、医師・玄海の活躍を描いた川田弥一郎先生の小説「江戸の検屍官」は、高瀬理恵先生により漫画化されています。どちらも大変面白く、原著二冊をめくりながら読むとさらに臨場感が増して趣深いのでオススメです。 ペリー来航の翌年にあたる168年前の品であり、褪色・軽微な虫食い・折れなどの経年劣化はありますが、綴じ糸もしっかりしており読むのに支障はありません。これ以上傷まないよう、触れる時は必ず白手袋を装着した上で慎重に取り扱い、普段はビニール袋や箱に入れて暗所に厳重保管しています。なお、当方は非喫煙者でペットは飼育しておりません。コロナ禍さえなければ一生手元に置いておくつもりでしたが、この度手放す事を決めました。次の所有者様に大切にして頂ければ嬉しいです。 【お願い】ご入札前に必ず最後までお読み下さいませ。ヤフオクでの売買も、お互い顔も知らない間柄でお金・物のやりとりが発生するれっきとした商取引。その事実を踏まえた上で最後まで真摯に対応させて頂きますので、ご協力宜しくお願い申し上げます。 ■商品発送時は、プチプチや厚紙を使い徹底的に補強します。手持ちの物をリサイクルして使わせて頂きますが、綺麗な物のみを使用しますのでご安心下さい。替えの利かない貴重品ですし何かあったらシャレにならないので、発送はゆうパックを予定しています。 ■大変恐れ入りますが、トラブル防止のため、神経質な方・即時発送を求める方・悪い評価が多い方・入金が極端に遅い方はご入札をご遠慮下さいませ。特に即時発送を催促された場合は、商品説明文をお読み頂いていないものと判断し、次点ご落札者様を繰り上げさせて頂きますのでご了承下さい。 ■新規の方は、お取引を完遂するご意志をお持ちであれば、ご入札前に質問欄より一度お問い合わせ下さい。悪い評価が多くお取引に不安を感じさせられる方は、恐縮ですがご入札・ご落札頂いても削除して次点の方を繰り上げさせて頂きますのでご了承下さいませ。 ■当方の仕事はライターで、夜討ち朝駆け日常茶飯事の極めて不規則な生活を送っておりますが、お取引に関してできるだけ速やかに対応できるよう努めます。ご落札者様の大切なお金を受け取らせて頂く以上、少しでも早くお手元にお届けしたいと思います。ですので、どうかご入金直後に発送を急かす事だけはご勘弁下さい。日時指定に関しましては日にち指定なしか、ややゆとりを持ってご設定頂けると幸いです(複数候補を上げて頂けると良いかもしれません)。定時出社・退社の仕事ではない分「必ず○曜に発送します！」と断言できないのが心苦しいですが、無論1日でも早く発送できるように全力を尽くす事をお約束致します。 ■一応の目安として、ご落札日から2日以内のご連絡・3日以内の